リノベーション会社の選び方
デザイン重視で選ぶ?機能重視で選ぶ?リフォームの考え方
リフォームやリノベーションを検討し始めると、InstagramやPinterestでおしゃれな施工事例を見るのが楽しくなりますよね。「カフェのようなキッチンにしたい」「ホテルのような洗面室に憧れる」と夢が膨らむ一方で、「でも、これって本当に使いやすいの?」という現実的な不安も頭をよぎります。

「デザイン重視」か「機能重視」か。これは、リフォームにおける永遠のテーマと言えるかもしれません。

今回は、両者のメリット・デメリットを整理し、あなたが後悔しないための「優先順位の付け方」について解説します。
  • お客様

    お客様

    今度買う中古マンション、絶対に憧れのアイランドキッチンにしたいんだ! あと、壁はコンクリート打ちっぱなし風で、配管もあえて見せるような、おしゃれなカフェスタイルがいいなぁ。

  • 担当者

    担当者

    素敵ですね! デザインにこだわったリノベーションは満足度も高いですよ。でも、ちょっと待って。毎日のお料理や掃除の動線、収納量については具体的にイメージできていますか?

  • お客様

    お客様

    うっ……。言われてみれば、『見た目』のことしか考えてなかったかも。おしゃれでも使いにくかったら意味ないし、どうやってバランスを取ればいいんだろう?

  • 担当者

    担当者

    安心してください、デザインを諦める必要はありませんよ! 大切なのは『何を優先するか』という自分なりの判断基準を持つことです。おしゃれさと住みやすさを両立させるための“賢い選び方”を、これから順を追って解説しますね。

「おしゃれ!」だけで突っ走ると危険?デザイン重視の落とし穴

おしゃれ!」だけで突っ走ると危険?

リフォーム・リノベーションの醍醐味は、既存の間取りにとらわれず、自分の好きなデザインや素材を自由に選べることです。

例えば、「デザイン重視のリノベーション」では、以下のようなことが実現できます。

  • 憧れのライフスタイルの実現: 開放的なアイランドキッチン、趣味に没頭できる土間スペース、こだわりのタイルを使った造作洗面台など、自分の「好き」が詰まった空間は、毎日の暮らしを豊かにしてくれます。

  • 資産価値の向上: 普遍的な美しさを持つデザインや良質な素材(無垢材など)を使ったリノベーションは、将来的に物件を売却・賃貸する際の強みになることもあります。

しかし、ビジュアル(見た目)ばかりを優先しすぎると、住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。

よくあるリフォーム・リノベーションの失敗例

よくある失敗例

  • 「見せる収納」が片付かない: おしゃれなオープンシェルフを作ったが、常にきれいにディスプレイしておくのが難しく、結局ごちゃごちゃして見える。

  • 奇抜な間取りで動線が悪い: デザインを優先して壁をなくしすぎた結果、冷暖房効率が悪くなったり、キッチンから洗面所への移動が遠くなったりした。

  • 掃除が大変な素材を選んでしまった: 見た目は良いが汚れが染み込みやすい床材や、凹凸が多くて埃がたまりやすい壁材を選んでしまい、メンテナンスに疲弊する。

「便利!」だけでもつまらない?機能重視の盲点

「便利!」だけでもつまらない?機能重視の盲点

一方で、「とにかく使いやすく、快適に」という「機能重視」の考え方も重要です。

  • 家事効率の向上: 回遊動線の確保、適材適所の収納計画、最新の住宅設備の導入(食洗機、浴室乾燥機など)により、日々の家事負担を劇的に減らせます。

  • 快適な住環境: 断熱性・気密性を高める工事や、耐震補強など、目に見えない「家の性能」を向上させることで、夏は涼しく冬は暖かい、安心して長く住める家になります。

特に、築年数が古い物件のリフォーム・リノベーションでは、見えない部分の機能改善が必須となります。

しかし、機能性や効率性ばかりを追求しすぎると、どこか無機質で「面白みのない家」になってしまう可能性もあります。
せっかく高いお金をかけてリフォームするのですから、「家に帰るのが楽しみになる」ような愛着も大切にしたいものです。

成功の鍵は「バランス」!後悔しない優先順位の付け方

結論として、デザインと機能はどちらかを選ぶものではなく、「両立させるもの」です。
おしゃれで、かつ住みやすい家を実現するために重要なのは、自分たち家族にとっての「優先順位」を明確にすることです。

ステップ①:現状の不満と「絶対に譲れない要望」を洗い出す

現状の不満と「絶対に譲れない要望」を洗い出す

まずは家族会議を開き、今の家の不満点(例:寒い、収納が足りない、キッチンが狭い)を書き出しましょう。 その上で、今回のリフォームで「絶対に実現したいこと(=譲れない軸)」を決めます。

  • 「とにかく冬の寒さを解消したい」 → 機能優先(断熱改修)

  • 「友人を呼んでパーティーができるLDKにしたい」 → デザイン・広さ優先

ステップ②:ライフスタイルから逆算する

ライフスタイルから逆算する

家族構成や今後のライフプランによっても、最適なバランスは変わります。

  • 子育て真っ最中のご家庭: 汚れにくさ、掃除のしやすさ、安全性といった「機能」をベースに、アクセントクロスなどでデザインを取り入れるのがおすすめ。

  • ご夫婦二人暮らしやシニア世代: 自分たちの趣味やこだわりを反映させた「デザイン」重視の空間づくりに挑戦しやすい時期です。

ステップ③:プロに「なぜそうしたいか」を伝える

プロに「なぜそうしたいか」を伝える

信頼できる設計士やデザイナーは、お客様の「おしゃれにしたい」という要望と「快適に暮らしたい」という要望を高い次元で両立させるプロです。

単に「アイランドキッチンにしたい」と伝えるだけでなく、「家族の顔を見ながら料理がしたいから」「配膳を楽にしたいから」といった、その裏にある「目的」や「想い」を伝えてください。

プロは、あなたの目的を達成しつつ、デザイン的にも優れた、想像以上の提案をしてくれるはずです。

まとめ

リフォームの考え方に「絶対の正解」はありません。 デザインも機能も、どちらもあなたの暮らしを豊かにするための大切な要素です。

情報収集の段階では思い切り夢を広げつつ、具体的な計画段階では一度立ち止まり、「自分たちの生活にとって本当に大切か?」を問いかけてみてください。
その冷静な視点こそが、おしゃれで快適な、理想の住まいへの最短ルートとなるでしょう。

  • POINT!

    「見せる」と「隠す」のメリハリをつける

    家全体をモデルルームのように保つのは困難です。「リビングのメインの壁だけこだわる」「キッチンの背面収納は見せるけれど、パントリー(食品庫)を作って生活感のあるものは全て隠す」など、デザインに力を入れる場所と、機能を優先して隠す場所を明確に分けましょう。

  • POINT!

    「変えられない部分(機能)」にお金をかける

    壁紙や照明器具といった「デザイン」に関わる部分は、将来的に比較的安価に交換できます。しかし、床暖房、断熱材、配管の位置、耐震補強といった家の基本性能に関わる「機能」部分は、後から変更しようとすると多額の費用と手間がかかります。予算配分に迷ったら、見えない機能部分を優先するのが賢明です。

  • POINT!

    プロの提案を「食わず嫌い」しない

    あなたが「デザイン重視」で要望を出したとしても、プロの設計士が「機能的なデメリット」を指摘して別の提案をしてくることがあります。それは決してあなたの意見を否定しているのではなく、プロとしての経験に基づく「愛ある助言」です。一度その提案を受け入れ、なぜその形が良いのかを深く聞いてみることで、デザインと機能が高いレベルで融合した、より良いプランが生まれることがあります。

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