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中古住宅をリノベーションする前に知っておきたいこと
「新築よりも安く、自分好みの住まいが手に入る」として人気の中古住宅×リノベーション。しかし、新築とは違い、既存の建物を利用するからこそ注意しなければならない「制約」や「リスク」が存在します。

物件を購入してから「えっ、この壁壊せないの?」「予算が全然足りない!」と後悔しないために、リノベーション前に必ず知っておくべき3つの基礎知識を解説します。
  • お客様

    お客様

    中古マンションを買ってフルリノベーションしようと思ってるんです。内装を全部解体してスケルトンにすれば、あとは自由に何でもできるんですよね?

  • 担当者

    担当者

    それが……実はそうとも限らないんです! 建物の構造によっては『壊せない壁』があったり、マンションの管理規約で『水回りの移動』が禁止されていたりすることもあるんですよ。

  • お客様

    お客様

    ええっ、そうなの!? 買っちゃった後に『できません』って言われたら最悪だなぁ。他にもそういう『落とし穴』ってあるんですか?

  • 担当者

    担当者

    はい、特に『構造』『お金』『性能』の3つには注意が必要です。でも大丈夫、事前に知っておけば回避できるトラブルばかりです。理想の住まいづくりで失敗しないための重要ポイントを、これから詳しくお話ししますね。

「できないこと」がある!構造と規約の確認

リノベーションは魔法ではありません。建物の構造やルールによって、プランに制限が出ることがあります。

■ マンションの場合:構造と管理規約

マンションの構造には、主に「ラーメン構造(柱と梁で支える)」と「壁式構造(壁で支える)」の2種類があります。
もし物件が「壁式構造」だった場合、室内のコンクリート壁が建物を支えているため、その壁を撤去することができません。

「リビングを広げたい」「対面キッチンにしたい」と思っても、構造壁が邪魔をして実現できない可能性があります。

ラーメン構造(柱と梁で支える)」と「壁式構造(壁で支える)

また、マンション独自の「管理規約」も要チェックです。

  • 床材の制限: 防音規定(L40、L45など)により、無垢材やフローリングが使えない場合がある。

  • 配管の制限: パイプスペース(PS)の位置により、トイレやキッチンの移動ができない場合がある。

マンションの管理規約の事例

■ 戸建ての場合:耐震性と白アリ

戸建てリノベの落とし穴

木造戸建てのリノベーションでは、間取り変更に伴い、柱や筋交い(すじかい)を動かす必要がありますが、建物の強度を保つために「抜けない柱」が存在します。
また、解体してみたら「シロアリ被害」や「雨漏りによる腐食」が見つかることも珍しくありません。
これらは補修必須となるため、予期せぬ追加費用が発生するリスクがあります。

2. 物件価格+リノベ費用+「予備費」で考える

中古リノベで最も多い失敗が「予算オーバー」です。
「物件価格」と「リノベーション費用」だけで資金計画を立てていませんか?

■ 見えないお金を計算に入れる

見えないお金を計算に入れる

リノベーションでは、解体して初めて分かる不具合(配管の老朽化や下地の歪みなど)への対応費がかかることがあります。
また、登記費用、仲介手数料、不動産取得税、仮住まい費用などの諸経費もばかになりません。
ギリギリの予算で組むのではなく、総予算の5〜10%程度は「予備費」として確保しておくのが鉄則です。

■ ローンは「一本化」がお得

ローンは「一本化」がお得

物件購入後にリフォームローンを別途組むと、金利が高くなる傾向があります。
物件購入時に「住宅ローン」と「リノベーション費用」をまとめて借りられる「一体型ローン」を利用することで、金利を低く抑え、月々の返済額も管理しやすくなります。
これを利用するには、物件探しの段階からリノベーション会社と連携する必要があります。

3. 「見た目」より先に「性能」を上げる

「見た目」より先に「性能」を上げる

おしゃれなキッチンや壁紙にお金をかけたくなる気持ちは分かりますが、中古住宅リノベーションで最優先すべきは「断熱」と「耐震」です。

特に1981年(昭和56年)以前に建てられた「旧耐震基準」の建物や、断熱材がほとんど入っていない古い住宅は、そのまま住むには不安が残ります。

  • 窓の断熱: 内窓(二重窓)を設置するだけで、冬の寒さと結露、夏の暑さが劇的に改善します。

  • 壁・床の断熱: スケルトン(骨組み)にするタイミングであれば、断熱材をしっかり入れ直すことができます。

「おしゃれだけど冬は極寒の家」では、長く快適に住むことはできません。
予算配分は、まず「家の性能向上」に充て、残りの予算で「内装デザイン」を調整するのが賢い進め方です。


まとめ:物件探しとリノベ会社探しは「同時」が正解

中古住宅のリノベーションを成功させる鍵は、「物件を買う前」にリノベーションのプロに見てもらうことです。

「この壁は壊せるか?」「水回りは移動できるか?」「断熱改修にいくらかかるか?」 これらをプロの目線でチェックしてもらい、リノベーション費用を含めた総額予算を把握してから物件を購入すれば、後悔することはありません。

まずはリノベーション会社が開催している「物件探しセミナー」や「個別相談会」に参加して、基礎知識を身につけることから始めてみましょう。

  • POINT!

    構造と管理規約(プランの自由度)

    □ マンションの構造: 「ラーメン構造」か「壁式構造(壁が壊せない)」か
    □ 管理規約の制限: フローリングへの張り替えは可能か(防音規定)、水回りの移動は許可されているか
    □ 戸建ての耐震性: 「新耐震基準(1981年6月以降)」か、今の強度で間取り変更が可能か

  • POINT!

    資金計画(オーバーローンの防止)

    □ トータル予算: 物件価格+リノベ費用+諸経費+予備費(5~10%)で予算を組んでいるか
    □ ローンの種類: 住宅ローンとリフォームローンを一本化できる「一体型ローン」を検討しているか
    □ 補助金の活用: 断熱改修や子育て世帯向けの補助金が使えるか確認したか

  • POINT!

    建物のコンディション(性能の確保)

    □ 断熱性能: 窓の断熱(内窓など)や、壁・天井の断熱材の状況
    □ 配管の寿命: 築20〜30年の場合、給排水管の交換(更新工事)が見積もりに含まれているか
    □ インスペクション: 必要に応じて、専門家による建物状況調査(ホームインスペクション)を実施するか

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