畳をフローリングにする費用相場【広さ別目安】
まずは、ざっくりとした費用の目安を把握しましょう。
以下は、一般的な「複合フローリング(※後述)」を使用し、畳を撤去してフローリングを張る場合の工事費込みの相場です。

※上記はあくまで目安です。現状の床下地の状態や選ぶ床材のグレードによって金額は変動します。
ご覧の通り、同じ6畳でも価格に倍近くの開きがあります。なぜこれほど差が出るのか、次の章でその理由を解説します。
見積もり金額が変わる「3つの変動要因」
リフォーム費用は「材料費」+「工事費(手間賃)」で決まります。畳からフローリングへの変更の場合、特に以下の3つの要素が価格を大きく左右します。
要因①:フローリング材の種類(グレード)

フローリング材は、大きく分けて2種類あり、どちらを選ぶかで価格が大きく異なります。
-
複合フローリング(一般的) 合板の表面に薄い木のシートや化粧シートを貼ったもの。傷に強く、デザインも豊富で、比較的安価です。多くのリフォームで採用されています。
-
無垢(むく)フローリング(こだわり派) 天然木をそのまま切り出したもの。木の質感や香りが素晴らしい反面、価格は高くなります。また、傷つきやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
さらに、マンションの場合は「防音性能(遮音等級L45など)」が付いた特殊なフローリング材を使う必要があり、これは一般的な材料よりも割高になります。
要因②:下地調整工事の内容(ここが重要!)

これが最も見落としがちで、かつ費用に影響するポイントです。
畳の厚さは通常55mm〜60mm程度ですが、フローリング材の厚さは12mm程度しかありません。
畳を撤去してそのままフローリングを張ると、床が4cm以上も低くなり、隣の部屋や廊下との間に大きな「段差」ができてしまいます。
この段差を解消し、床をフラットにするためには、床の下地(根太やコンパネ)を新たに組んで高さを調整する「下地調整工事(木工事)」が必須となります。この工事の手間賃が、見積もりに大きく影響します。
要因③:その他の追加工事

床だけでなく、部屋全体を和室から洋室に変える場合は、以下の工事も必要になります。
-
壁・天井のクロス張り替え: 和室の砂壁や天井板の上に壁紙(クロス)を張る工事。
-
襖(ふすま)を洋風建具へ交換: 押し入れをクローゼットに変更したり、入り口を洋風ドアに変えたりする工事。
-
畳の処分費: 撤去した古い畳は産業廃棄物となるため、処分費用(1枚あたり数千円〜)がかかります。
費用を安く抑えるためのコツ

予算オーバーを防ぎ、賢くリフォームするためのポイントを紹介します。
1. 複数の会社で「相見積もり」を取る
リフォームに定価はありません。同じ工事内容でも会社によって見積もり金額は異なります。
必ず2〜3社から見積もりを取り、総額だけでなく「工事内容の内訳」を比較しましょう。
極端に安い会社は、必要な下地工事を省いている可能性もあるので注意が必要です。
2. 「畳の上からフローリング(上張り)」を検討する
「下地調整工事」の費用を抑える方法として、現在の畳の上にそのまま薄型のフローリング材やウッドカーペットを敷く「上張り(重ね張り)」という方法があります。
解体費や下地工事費がかからないため安価に済みますが、以下のデメリットも理解しておく必要があります。
-
畳と床の間にカビやダニが発生するリスクが高まる。
-
床が少し高くなるため、ドアの開閉に支障が出たり、新たな段差ができたりする。
基本的には「張り替え」が推奨されますが、予算重視の場合は選択肢の一つとなります。
3. 床材のグレードを調整する
こだわりの無垢材を使いたい場所(リビングなど)と、コストパフォーマンス重視の場所(寝室など)で床材を使い分けるのも一つの手です。
プロに相談すれば、予算内で見栄えの良い材料を提案してくれます。
まとめ
和室をフローリングにするリフォームは、部屋の雰囲気を一新し、生活を快適にしてくれる満足度の高い工事です。 提示された見積もりが適正かどうかを見極めるためにも、「広さ」だけでなく「床材の種類」や「下地工事の内容」に注目して検討してみてください。