本記事の情報は2026年10月時点で公式サイト・運営会社サイト・リノベりす・Googleマップ・マンションコミュニティに公開されていたもので、出典は記事末尾にまとめています。
結論から言うと
ひかリノベは、配管や下地まで作り直すフルスケルトンリノベーションを前提に、物件探しから設計・施工・住宅ローンまでを自社のチームで進めたい人に向いた会社です。保証と検査の仕組みが公式サイトに細かく書かれている点、造作キッチンや小上がりなど間取りに手を入れる事例が多い点が、公開情報から読み取れる特徴です。
一方で、相談前に押さえておきたいことが2つあります。1つは対応エリアです。現在の公式Q&Aで対応エリアとされているのは東京23区全域・武蔵野市・三鷹市と、千葉県の市川市・船橋市・習志野市・浦安市で、神奈川・埼玉は含まれていません。もう1つは申込金の扱いです。Googleマップとマンションコミュニティの双方に、物件探しの前に10万円の申込金が必要だった、相見積もりは取れないと言われた、という投稿が出ています。公式サイトはこの申込金に触れていないので、金額・返金条件・見積が出る時期を最初の相談で聞いておくことをおすすめします。
ひかリノベの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ネクサス・アールハウジング(ひかリノベ事業部) |
| 本社所在地 | 千葉県市川市南大野1-14-2 |
| 設立 | 2017年11月に会社分割により設立(分割前の会社は2007年12月設立) |
| 対応エリア | 東京:23区全域・武蔵野市・三鷹市/千葉県:市川市・船橋市・習志野市・浦安市 |
| 相談拠点 | 両国オフィス(墨田区横網1-2-16 両国ガイビル國技館前7階、相談室)、市川オフィス(市川市南大野1-14-2、サテライトオフィス・出張相談室) |
| 事業形態 | ワンストップ型。物件紹介・仲介、設計、施工管理、住宅ローン相談、引渡し後のメンテナンスまで自社チームで対応。工事の実作業は協力会社 |
| 料金体系 | 個別見積。床面積で工事料金が決まる定額制プラン『HIKARI』もあるが、価格は来店時に参考価格として案内する形で、公式サイトには掲載がない |
| 保証・アフター | 2年間の工事保証、住宅設備の10年延長保証、適合リノベーション住宅(2年)、リフォームかし保険(主要構造部5年・その他1年)、戸建ては10年間の住宅点検 |
| デザインの傾向 | 造作キッチン・小上がり・土間 |
| 施工実績 | フルスケルトンリノベーション980件(2020年現在、公式Q&A) |
| 情報確認日 | 2026-10 |
運営会社のネクサス・アールハウジングは、千葉県市川市を本社とする住宅メンテナンス・リフォーム会社です。公式のブランドヒストリーでは、戸建ての点検・修繕を手がける中で内装や間取りを変えたいという要望が増え、表層の手直しでは応えきれないためにスケルトンリノベーション専門のブランドとしてひかリノベを立ち上げた、と説明されています。ブランドの開始年は公式サイトに載っていません。
担当体制は、窓口となるコーディネーター、間取りと内装を提案するデザイナー、コスト管理と現場監理を担うテクニカルアドバイザーの3人で1組を組む形です。物件探しの段階からデザイナーが同行し、希望の間取りが実現できる物件かを購入前に判断するとされています。2018年のプレスリリースには両国・土浦・横浜・湘南・五反田に松本を加えた6店舗が記載されていますが、現在の公式サイトに載っている拠点は両国と市川の2か所だけです。
保証と検査の仕組み
公式サイトで最も情報が厚いのが保証の項目で、ここは他社と比べても読み応えがあります。公式の保証ページには5種類の保証が並び、それぞれ期間と条件が書かれています。
- 工事保証2年:引渡しから6か月後と18か月後に定期点検(訪問は希望制)。施工が原因の不具合は無償で修理
- 住宅設備の10年延長保証:給湯器・コンロ・水栓などが対象。対象機器は引渡し時の保証書類で確認する前提
- 適合リノベーション住宅:リノベーション協議会のR1/R5住宅に認定された場合のみ。給排水管・ガス管・電気配線・下地などに2年の保証
- リフォームかし保険:所定の検査に合格した住宅のみ加入。主要構造部5年、その他1年
- 戸建ての10年点検:2年の保証期間終了後も年1回、引渡しから10年間
検査についても、施主が現場に立ち会う機会が4回明記されています。解体直後、間仕切り・配線・配管が終わった中間地点、仕上げ前の木工事完了時、完成時の4回で、このほかプランや工事に関わっていない社内スタッフによる検査があります。木工事完了検査は色や高さを変えられる最後のタイミングとされ、ここを過ぎると変更が利かない点は把握しておいたほうがいい部分です。
費用はどう決まるか
定額プランはあるものの、実際には個別見積が基本で、見積が出るまでの日数は一般的に2週間ほどと公式Q&Aにあります。プランは初回のヒアリングを除いて基本3回の来店で決め、着工までおよそ1か月という進め方です。
公式コラム(2026年3月更新)では、中古マンションのスケルトンリノベーションの相場を1㎡あたり15〜23万円、60㎡で900〜1,400万円としています。古いQ&Aページでは15〜20万円と書かれているので、新しい方の数字で見ておくのが無難です。第三者媒体のリノベりすに掲載された公式情報では、フルリノベの中心価格帯が900〜1,500万円、60㎡の目安も同じ900〜1,500万円で、平米単価は10万円からとなっています。
公開事例の総額は次のとおりです。いずれも家具以外の施主支給を含まない金額として公式コラムに掲載されています。
- マンション表層リノベーション(間取り変更なし):69.72㎡、築38年、約900万円(税込)
- マンションフルスケルトン(水まわり移設あり):78.32㎡、築39年、約1,500万円(税込)
- 戸建て表層リノベーション(内装のみ):90.46㎡、築8年、約1,000万円(税込)
- 戸建てフルリノベーション(断熱・間取り変更あり):96.28㎡、築27年、約2,450万円(税込)
リノベりすには、横浜市の100㎡で1,487万円(税込)、杉並区の58㎡で498万円という事例も載っています。後者は既存設備を活かして費用を抑えた例で、同じ会社でも工事範囲によって総額が3倍近く開くことが分かります。
見積に含まれるものと別途かかるものについて、公式サイトに明細の構成は書かれていません。別途になることが公式に分かるのは、物件購入時の諸費用(公式コラムでは物件価格の5〜8%、引越しや入居後の税金を含めると約10%)、工事中の仮住まい費用、家具です。設備機器の施主支給は接続が複雑なため断っており、照明やアクセサリー類なら持ち込み可とされています。設計料・デザイン料の扱いは公開情報からは読み取れません。
口コミの傾向
件数が少ないので、評価点そのものより投稿の中身を見るほうが実態に近づけます。Googleマップのひかリノベ両国オフィスは3.9(8件)です。市川オフィス単独の登録は見つからず、同じ住所にある運営会社の千葉本社が2.0(5件)で登録されていますが、こちらの投稿は網戸交換や外部委託のメンテナンスに関する内容で、ひかリノベの依頼者によるものではありません。
Googleマップ以外では、マンションコミュニティに2018年から2022年にかけて97件の投稿があるスレッドがあり、否定的な内容が複数含まれています。みん評の投稿は4件で、確認できた範囲に否定的な内容はなく、SUUMOのリフォーム会社一覧にはひかリノベの掲載を見つけられませんでした。
肯定的な投稿に共通するもの
Googleマップでは、新築マンション探しから中古+フルスケルトンへ切り替え、不動産担当・デザイナー・現場担当の3人体制で引渡しまで進めて満足したという投稿、物件探しから購入手続き・間取り・工事までを任せられて助かったという投稿が見られます。電話相談で疑問に丁寧に答えてもらえたという短い投稿もあります。
マンションコミュニティ側では、大手を含めて相見積もりを取ったうえでひかリノベに決めた理由として、営業担当の対応力と見積の細かさを挙げる書き込みがあります。購入手続きや金融機関への同行まで手厚かったという内容も、ワンストップ型を選ぶ動機と一致しています。
否定的な投稿で目立つ点
複数の媒体で重なっているのは、お金の進め方に関する不満です。Googleマップには、無料セミナー後に10万円の契約金を先に払わないと動いてもらえない、相見積もりは不可と言われた、という投稿があります。マンションコミュニティにも、10万円を入れて契約したあと半年近く連絡がなかった(2019年)、見積に同意する前に押印を求められた(2022年)という書き込みが残っています。別々の場所で同じ指摘が出ている以上、この点を織り込まずに相談に行くのは避けたほうがいい段階です。
施工品質については、リビングの床が施工不良で他社に依頼し85万円かかった、洗面室の床もやり直すつもりだという書き込みがマンションコミュニティにあります。2019年のもので、当時あった五反田オフィスへの不満も同じ時期に並んでいます。現在の拠点体制とは異なる時期の内容である点は踏まえつつ、床の仕上がりは完成立ち会いで自分の目で見る必要があります。
このほか、営業電話の口調が不快だった、担当者の知識が足りないと感じたという投稿がGoogleマップにあります。担当者の当たり外れに触れる書き込みは掲示板にもあり、3人チームの誰と合わないかで感じ方が変わるタイプの会社だと受け取っておくと、期待とのずれが小さくなります。
デザインの傾向と得意分野
公式が前面に出しているのは、コの字型の造作キッチン『Halo』と、戸建て向けの『DOMAのある家』です。公式Q&Aでも、造作家具や造作キッチン、インテリアコーディネートまで対応すると書かれています。
リノベりすに載った19事例を見ると、面積は43〜100㎡、築年は25〜45年の物件が中心で、小上がり畳、土間、室内窓、回遊動線、タイル壁といった要素が繰り返し出てきます。テイストはインダストリアル、ナチュラル、ヴィンテージ、和とばらつきがあり、特定の様式に寄せるというより、間取りの組み替えと造作でまとめるタイプです。公式事例の78.32㎡の物件では、4K以上の間取りを2LDKに変え、ダイニングテーブルを置かずコの字型キッチンと小上がりで食事の場を兼ねる構成にしています。
施工面では、着工前に管理組合へ工事可能範囲を確認し、戸建ての場合は雨漏り・基礎・耐震・断熱の調査を行うと公式の検査ページにあります。配管・排水管は築浅で施主が強く希望する場合を除き、基本的に交換を勧める方針です。工事期間はフルリノベで平均3〜4か月、進捗はLINEやSNSで写真報告されます。
ひかリノベに合う人、合わない人
配管や下地まで新しくする前提で中古住宅を買いたい人には、この会社の進め方が噛み合います。口コミで評価されているワンストップの流れと、公式に明記された4回の立ち会い検査は、初めて住宅を買う人ほど効いてきます。造作キッチンや小上がりで間取りを組み替えたい人、戸建てを買って10年の点検まで付けたい人も候補に入れていい相手です。
逆に噛み合わないのは、次の3つのどれかに当てはまる人です。計画地が神奈川・埼玉・多摩地域にある人は、現在の公式Q&Aに対応エリアとして挙がっておらず、横浜や相模原の事例が過去に公開されているとはいえ、相談前に可否を聞かないと時間を無駄にします。複数社の見積を並べてから契約先を決めたい人は、前述のとおり相見積もりを断られたという投稿があり、公式サイトにもこの点の説明がないことを知っておく必要があります。設備を自分で安く買って持ち込みたい人については、設備機器の施主支給を公式に断っているので、最初から条件が合いません。
初回相談で確かめたい5項目
口コミで不満が出ている順に並べています。
- 申込金の金額・返金条件・使途:口コミにある10万円の申込金について、公式サイトは何も説明していません。物件が決まらなかった場合に返金されるか、最終的に工事費に充当されるかを書面で確認します。
- 概算が出る時期と相見積もりの可否:定額プラン『HIKARI』の参考価格を初回で出してもらえるか、他社見積と並べることが認められるかを聞きます。
- 見積の内訳と設計料:見積に何が含まれるか、設計料・デザイン料を別に取るかは公開情報からは分かりません。前述の公開事例のうち、自分の計画が表層とフルスケルトンのどちらに近いかを伝えたうえで内訳を出してもらいます。
- 保証の適用条件:設備の10年延長保証は対象機器が保証書類で決まり、適合リノベーション住宅とリフォームかし保険は検査に合格した物件のみ対象です。自分の物件がどれを受けられるかを事前に聞きます。
- 担当者が合わない場合の対応:3人チームの誰かと合わない場合に交代できるか。公式サイトには記載がありません。
東京でひかリノベと比較したいリノベーション会社
ハコリノベ:東京は品川区・目黒区・大田区・世田谷区の一部と川崎市の一部が対象で、ひかリノベが対応する23区全域とは重なりが少なく、城南エリアで検討する人の比較先になります。工事保証は項目ごとに最長10年で、2年のひかリノベより長い設定です。
リノベ不動産:全国にパートナー店を持つフランチャイズ型で、ひかリノベの現在の対応エリアに入らない神奈川・埼玉でも相談先があります。
ゼロリノベ:定額制プランを持ち、リノベりすに60㎡の目安1,260万円が掲載されているので、相談前に総額の見当をつけやすい会社です。
ミサワリフォーム:ミサワホームグループのリフォーム専門会社で、収納・断熱など住み心地から入る提案と、予算付きの事例公開が特徴です。
まとめ
ひかリノベは、住宅メンテナンス会社を母体にスケルトンリノベーションに特化したワンストップ型の会社で、保証と検査の内容が公式に細かく公開されている点が特徴です。口コミは件数が少なく、ワンストップの進め方と見積の細かさを評価する声がある一方、申込金や相見積もり不可への不満が複数の媒体で重なっています。
初回相談に持っていくものを決めておくと話が早いです。計画地の住所、総予算、表層とフルスケルトンのどちらを望むか、この3つを伝えたうえで、申込金の条件と概算が出る時期を聞けば、候補に残すかどうかはその場で判断できます。
東京で検討中の方は、他社も含めた一覧をこちらにまとめています。
出典一覧
いずれも2026年10月確認。
- ひかリノベ トップページ・よくある質問
- ひかリノベ ブランドヒストリー
- ひかリノベ ワンストップサービス
- ひかリノベ 工事の品質検査
- ひかリノベ お引き渡し後の保証
- ひかリノベ「リノベーション費用の相場とは?」(2026年更新の費用目安)
- ひかリノベ 施工事例「小上がりに腰掛け、キッチンを囲んで」
- ひかリノベ 両国オフィス
- 株式会社ネクサス・アールハウジング 会社概要
- 日刊工業新聞 企業リリース「ひかリノベが松本にショールームを開設」(2018年7月)
- リノベりす ひかリノベ
- Googleマップ ひかリノベ両国オフィス 3.9(8件)
- Googleマップ 株式会社ネクサス・アールハウジング 千葉本社 2.0(5件)
- マンションコミュニティ「ひかリノベってどうよ?」
- みん評 ひかリノベの口コミ・評判